「極楽寺・特別公開、劫(こう)の話」

2014年10月11日 撮影
GOKURAKUJI Temple, Kyoto - October 11, 2014
kyoto-sozoro.jpg

極楽寺(ごくらくじ)、山号は天照山。1543年、一蓮社和尚により蛸薬師通烏丸東入に創建され、1590年現在地に移転。源頼朝の室が紀州に赴く途中、当寺の地蔵尊に祈って、のち島津三郎久を産んだ。以来「安産地蔵」として島津家の崇敬をうける。現在、京都国立博物館蔵。
・京都市下京区富小路通本塩竃町539 map
・TEL. 075-361-0041
・市バス「河原町正面」下車 4分
・非公開寺院

「京都浄土宗寺院・特別大公開」において極楽寺の本堂がが公開されました。今回、富小路通沿いの多くの寺院は午前中の公開が多かったのですが、こちらだけは午後2時からの公開、参拝者がかなり集中していました。

gokurakuji21.jpg

本堂です、比較的新しい建物のように見えます。本堂に上がって参拝を済ませたたあと、ご住職様による法話が始まりそうなのでご本尊前に並べられた椅子に座りました。20分程度のお話でしたが仏教の奥深さを感じることのできる興味深い法話でした。

gokurakuji21.jpg

もっとも記憶に残ったのは「劫(こう)」についての話。仏教(=インド哲学)の教えの中で扱われる途方も無い単位です。話の前後は省略しますが「劫」というのは時間の単位です。よく知られたところでは落語における「ジュゲムジュゲムごこうのすり切れ」における「5劫(ごこう)」に現れます。

1劫は、なんと43億2000万年。どれくらいの時間の長さかというと(この説明がまた途方も無いのですが)1辺20kmの巨大な岩があって(巨大すぎる)、ここに3年に一度天女が舞い降り、羽衣で岩を撫でる。これによって岩がすべて擦り切れるまでの年数が「1劫」なのだそうです。気が遠くなるような長い時間ですね。

gokurakuji21.jpg

また、「未来永劫」という言葉の中にも「劫」が現れますね。途方も無い長い時間を意味します。さらに、囲碁において無限に繰り返す指し手を「こう」といいますが、これも「劫」に由来します。ちょっとした雑学でした。

gokurakuji21.jpg


「京都浄土宗寺院・特別大公開」 関連レポート


Ads by Google

Copyright (C) 2014 Zaucats, All Rights Reserved.

back-to-top.jpg
トップへ