西尾八ッ橋別邸(西尾八ツ橋の里)

2014年3月1日 撮影
NISHIO-YATSUHASHI BETTEI, Shogoin Kyoto - January 1, 2014
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「西尾八ッ橋別邸」(にしおやつはしべってい)。当初は財界人・河原林樫一郎氏の邸宅として大正8年(1919年)に建設。その後、東芝の所有となり、役員の保養所として使われていたが、2013年、西尾八ツ橋が購入し全面改修、復元した。現在、「お食事処・甘味処 西尾八ッ橋の里」として公開されている。
 ・・京都府京都市左京区聖護院西町6 map
 ・TEL.075-752-2188
 ・アクセス 市バス「熊野神社前」下車3分
 ・駐車場あり、無料

春日北通は今出川通り一本北側。この通りは八ツ橋の本店が集まっていることで知られています。

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ここ、西尾八ツ橋もそのひとつ(東大路東入ル)。本店の東隣に西尾八ツ橋別邸「西尾八ツ橋の里」があります。

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長年、東芝の保養所「錦山荘」として使用されてきましたが、どういう経緯か分かりませんが2013年に西尾八ツ橋別邸として生まれ変わりました。さあ、玄関を入ってみましょう。2014年現在、ランチタイムのみのレストラン(夜は団体のみ)として営業しています。内部を見学するにはまずレストランで食事します。(食事代はリーゾナブル、しかもおいしい。)

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食後、お店の方の了解を得て建物及び庭園の見学をさせて頂きました。

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しっかりと補修がされて、建物は立派に蘇っています。大正8年の建築で、随所に当初の部材が残っています。縁側のガラスも厚さが不均一な当時のまま。

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庭園は新しくデザインされたのでしょうか。

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回遊式の庭園になっています。主木はもちろん当初のまま。

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枝垂れ桜もありましたので開花すれば見事な景色を眺めながら食事を楽しめるsでしょう。

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平屋の部分は茶席です。

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玄関の脇には資料室が設置されています。西尾八ツ橋の創業当時の資料や、改築時に床の下から出てきた、縁起物の白蛇の脱皮などが展示されていました。

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和建築に洋室を一間加えるというのは明治大正時代の「はやり」だったのでしょう。

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明後日はひな祭り。玄関受付にはひな壇が飾られていました。

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玄関の上を見上げると吹き抜けになっています。太いハリ。講師の向こう側は厨房です。いずれは夜間のレストラン営業も始められることでしょう。京都には古い邸宅や町家を再利用したお食事処が多数ありますが、ここのその一つに加わりました。築100年以上、木造建築はまめに手を入れ、使って初めて長持ちするんです。

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