「般舟院の盛衰」

2012年12月7日 撮影
Hanshu-in Temple, Kyoto - December 7, 2012
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般舟院(はんしゅういん)。後土御門天皇が幼い頃を過ごした「伏見殿」に堂宇を建立したのが始まり(1464年)。秀吉の伏見城築城に伴い現在地に移転(1595年)。その後、歴代天皇の位牌を安置し、禁裏道場として栄え、広大な寺領を有した。明治に入り神仏分離により位牌は泉涌寺に移され、宮内庁からの保護料下付もなくなって衰退していった。北鎌倉・建長寺の総門と方丈は般舟院から移築したもの。
 ・京都市上京区今出川通千本東入般舟院前町151 map
 ・075-441-1433
 ・市バス「千本今出川」下車、徒歩約2分
 ・境内自由
 ・駐車場なし

千本今出川交差点を東に進むと、嘉楽中学校の前にこの石碑「禁裏道場蹟」が立っています。

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ここはかつて大寺院であった「般舟院」です。中学校を含む広大な敷地でしたが現在はこの奥に小さな本堂があるのみです。

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本堂は再建され、今は鉄筋コンクリート造りになっています。左は中学校のネット。

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般舟院は2011年11月29日の新聞記事で名前を覚えた人も多いと思います。報道によると、「住職の借金により土地と建物が競売にかけられ、落札した北海道の不動産業者に所有権が移っている。重要文化財の仏像2体は住職の知人宅で見つかったが、その他文化財200点は行方不明。

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住職は僧籍を剥奪され、2012年7月9日、文化財保護法違反により書類送検された。」とのこと。本堂隣の建物の方におうかがいしたところ、現在は別の名前のお寺になり、仏像はここにはないとのこと。寺院名は聞き漏らしました。一方、京都市上京区役所のホームページによると、この本堂は収蔵庫を兼ねて再建されたもので、仏像はここに収蔵されているとのこと。どっちがホント?

般舟院の西隣、嘉楽中学校です。

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