「清水寺・善光寺堂と首振地蔵」

洛陽三十三所 第10番札所
2015年6月19日 撮影
Kubifuri Jizo of Kiyomizu Temple - June 19, 2015
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善光寺堂(旧地蔵院)は小さなお堂、その屋外右側に首ふり地蔵は置かれている。お堂の前に立つ駒札によれば「16世紀中頃に描かれた清水寺古図「清水寺参詣まんだら」には、この場所に六地蔵の石仏が安置され、小堂が建つ。この小堂が地蔵院の前身と考えられる。以来、観音信仰の盛行によって地蔵院に如意輪観音(鎌倉時代作)が祀られ、(中略)現在の堂は1984年の改築である。なお堂右手前の「首ふり地蔵」は、願い事のある方向に首をまわして拝めば願いが叶えられるといわれ、江戸時代以来、衆庶の深甚な信仰を伝統している。」(京都市東山区清水1丁目294)

「洛陽三十三箇所観音霊場巡」が復活して、今年で10年目だそうです。清水寺内にはこのうち5箇所があって、その一つがこちら「善光寺堂・旧地蔵院」です。清水寺の楼門に向かって左手、石段を登る手前の左奥に小さなお堂があります。

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境内をうめつくす修学旅行生や外国人観光客は脇目もふらずに赤い楼門にむかいます。その目前の善光寺堂はこんなに静か。

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お堂の中には「洛陽三十三箇所観音霊場」のひとつ、観音様が祀られています。もとは地蔵菩薩をご本尊とする「地蔵院」でしたが、明治の中頃、「善光寺如来堂」を合併して「善光寺堂」となりました。

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ご本尊の「如意輪観音像」は鎌倉末期作です。

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観音様の左に祀られている、もうひとつのご本尊は「地蔵菩薩」。

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でも、最も有名なのがこの「首振地蔵」、頭の部分と胴体が分離していて、手で持って首を回せるようになっています。

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さあ、それでは回してみましょう。まず手を合わせ願い事を念じます。

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重いので持ち上げずに、そのままねじって回します。

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誤って首を落としてしまわないように、首の中心にちゃんと心棒が入っています。

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格子の奥にはもうひとつのお地蔵さんがおわしました。こちらが初代の首ふり地蔵でしょうか?

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「清水寺」 これまでの訪問レポート
  10年以上にわたって、四季折々の表情を写真に収めました。
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