鈴鹿山脈「鎌ヶ岳 登山記」

2019年5月4日 撮影
Mt. KAMAGATAKE
in Suzuka Mountains, Japan - May 4, 2019
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鎌ヶ岳(かまがたけ)、標高1,161m。三重県と滋賀県にまたがる鈴鹿山脈の岩峰。鋭く尖った容姿が魅力。鈴鹿セブンマウンテンのひとつ。


行程

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日程 2019年5月4日
登頂メンバー Zaucat, Yoshicat, Hide, Myee
 (カッコ内は滞留時間)
 07:30 武平峠駐車場に到着
 08:00 登山開始
 08:10 武平峠 875m(5分)
 09:30 鎌ヶ岳 1,161m 山頂(50分)
 10:20 下山開始
 12:00 駐車場に帰着


鎌ヶ岳への登り

新名神高速道路の新四日市JCTから亀山西JCT間が3月17日に開通し、御在所方面に向かうには「菰野湯の山IC」で降りればよく、従来の東名阪「四日市IC」経由と比較して大幅に時間短縮され、御在所へのアクセスが楽になりました。正面に鎌ヶ岳(左)と御在所岳(右)を眺めながら開通したばかりの真新しい新名神を走ります。目指すはふたつのピークの鞍部「武平峠」です。

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菰野湯の山ICを降り「鈴鹿スカイライン」を経由すれば15分ほどで「武平峠駐車場」に到着です。GW中でしたので満車を覚悟していたのですが最後の1台のスペースになんとか停めることが出来ました。ラッキー! 途中で通過した御在所岳への「中路登山口駐車場」はすでに満車になっており、路肩駐車が始まっていました。

ここはトイレ完備の広々とした駐車場です。自動販売機はありません。停車中の車のナンバープレートを見ると名古屋ナンバーや三重ナンバーが多かった。我が家のように遠路はるばる来る登山者は少数派でした。中京エリアの人たちにとって鈴鹿の山々はポピュラーなんですね。

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鈴鹿スカイラインは武平峠の下をトンネルで貫通しています。我々はトンネル手前右のガードレールの切れ目から登山道に入り、まずは武平峠に向かいます。

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「武平峠(ぶへいとうげ)」が見えてきました。ここまでは歩きやすい山道。

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出発して10分ほどで武平峠に到着しました。標高は875m。ここから右に向かえば御在所岳、左に向かえば鎌ヶ岳です。(今日は「滋賀一周ラウンドトレイル」の大会が行われているようで、ゼッケンを付けた多くの選手がものすごい勢いで走りすぎていきます(汗)。標識の立つこの場所はチェックポイントになっていて担当の方が常駐していました。)

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いよいよ本格的な登山開始です。山頂まではおよそ1時間。ルートは概ね3タイプの登山道が交互に現れます。
(タイプ1)よく踏まれた土の尾根道。歩きやすく何ら問題ありません。ぐんぐん距離が稼げます。

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(タイプ2)岩場の登り。クサリはありませんが慎重に進めば大きな危険はありません。登りは岩場が一番楽しいですね。
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(タイプ3)風化した花崗岩の滑りやすい道。これが一番問題です。ソールの溝の浅い靴だとズルズルと滑ります。特に下りが危険。鎌ヶ岳はそれほど標高は高くありませんし半日コースで登れますがスニーカーなどもってのほか。しっかりした登山靴を用意したいですね。
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登り始めて40分ほどで鎌ヶ岳の全貌が現れました。この光景をバックに記念撮影しながら小休止です。あちこちにピンクのアカヤシオが見えます。

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更に進むとガレ場が眼の前に横たわり、難路が始まります。熟達者は左に進みガレ場経由で直接山頂を目指します。一般登山者は右の巻道を進みます。岩稜の頂上は間近です。

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こちらが巻道です。道標が目印。この付近、いろんな高山植物が花を咲かせていました。

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右上の稜線までトラバースすれば、あと数分で山頂です。

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鎌ヶ岳 山頂にて

山頂です。岩峰の先端がこちら。ほぼ360度のながめです。円錐形に尖った山形は鈴鹿では珍しく、しかも登りやすい山であるため初心者からベテランまで人気の山となっています。

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御在所岳を背景に撮影。右端は御在所ロープウェイ山上駅。中央の小さなピークが御在所岳の山頂。左の山は雨乞岳。眼下にガレ場ルートが見えます。怖いほどの急勾配、皆さん四つん這いで登っています。このルートは山頂に直接アプローチできる最短コースです。なお、登りはまだしも絶対にここを下ってはいけません。非常に危険ですので。

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おりしもアカヤシオが満開、山全体にピンクが点在していました。眼下は四日市や鈴鹿の市街地、その向こうは伊勢湾、さらに遠くかすんで知多半島とセントレアが見えています。

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新たに開通した新名神高速と「菰野 湯の山 IC」、望遠で。これのおかげで御在所へのアクセスは大幅に時間短縮です。

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湯の山温泉街と「かもしか大橋」、望遠で。

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山頂は南西に向かって細長く平地になっていて、小さな祠と今にも倒れそうな鳥居がありました。また見晴らしの良い西側では多くの登山者が思い思いに休息をとっていました。

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南の遠望です。鈴鹿の山々が連なっています。また南西に向かって伸びる「鎌尾根」は痩せて険しいルートです。

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山頂で全員揃って「ハイチーズ!」

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下山途中で撮影

下山の途中に目にした光景をいくつか。ガレ場と御在所岳。

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頂上手前の岩峰。斜面のテラスに人影が見えますが遭難者です。山岳救助隊が救助に向かっていました。

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アカヤシオが満開でとてもきれいでした。後ろの山は雨乞岳。

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下から望遠で捉えた山頂直下の岩場です。白く見えるガレ場が登頂ルートですが鎖もロープもないのでかなり難コースです。勾配はかなり急なのでここを降りる人はありません。一般ルートは右に巻いていきます。

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鎌ヶ岳は武平峠から登れば比較的簡単に頂上に立つことが出来ます。頂上に向かってそそり立つ岩峰を目指す登山コースはアルペン気分を十分に味わえるため、鈴鹿山脈の中でも老若男女に人気の山です。なお、今回は登りよりも下山に時間がかかっていますが、途中で見つけた高山植物の撮影に時間をかけたためです。


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