「国見岳・御在所岳 登山記」

2018年10月24日 撮影
KUNIMIDAKE & GOZAISHODAKE
in Suzuka Mountains, Japan - Oct.2018
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御在所岳(ございしょだけ)、標高1,212m。鈴鹿山脈の岩峰。日本二百名山のひとつ。
国見岳(くにみだけ)標高2,956m、御在所岳に北側に隣接する。


行程

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日程 2018年10月24日
登頂メンバー Zaucat, Yoshicat, Hide
 10:00 湯の山温泉に到着
 11:35 御在所ロープウェイに乗車
 12:00 山上公園駅に着、昼食
 12:30 山上公園駅を散策
 13:00 国見岳に向けて出発
 13:17 国見峠 着
 13:30 展望台 着、休憩
 14:00 国見岳 山頂着、休憩
 15:20 御在所岳 山頂着、散策
 16:30 ロープウェイにて下山


ロープウェイで山上へ

三重県鈴鹿山脈の山々は標高が1,000mから1,400mと南北アルプスほどの高度はありませんが、花崗岩がむき出しの荒々しい山容は大きな魅力となって多くの登山家が四季を通じて訪れます。なかでも御在所岳は山頂へのロープウェイが通じているためアクセスが容易で初心者にも人気があります。

しばらく登山から遠ざかっていて体力に自身のなくなっていますが、山に登りたいという願望だけは強く、今回、ロープウェイを利用したお手軽登山に挑戦しましたのでレポートします。なお、ロープウェイとリフトで行ける御在所岳のみだとあまりにも安易ですので、少し足を伸ばして国見岳まで往復登山しました。

早朝に自宅を出発し早い時間にロープウェイ乗り場のある湯の山温泉に到着したのですが、本日は強風のためロープウェイは30分毎の間引き運転。11時30分乗車の整理券を受け取り「山麓駅」周辺で時間を潰しました。

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やっとロープウェイに乗れました。(後で知ったのですが、この日は13字30分を最後に登り運転を取りやめたのだそうです。)このロープウェイは1台に10名乗れる小型。一定間隔を開けて、最大38台が連なって運行され、標高差780mをおよそ12分で運転されます。この日は強風のため14台で、ゆっくり運転でした。なお写真の山頂駅(白い建物)の右側にそびえる岩稜が御在所岳山頂ではなく、この峰の向こう側に山頂があります。

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標高1,004m地点に高さ61mの白い鉄塔があり、日本一の高さ(建設当時は世界一)を誇ります。塔のてっぺんの左側地上に見える白い橋は新しくできた「かもしか大橋」。これによってバスが直接ロープウェイ駅前に乗り入れることが出来るようになりました。さらにその向こうに建設中で間もなく開通する新名神高速道路が見えています。このように御在所岳は、海につながる平地からいきなりそびえ立っていて、標高の割に高く見えるのが魅力ですね。

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まもなく山頂駅です。それにしてもすごい岸壁ですね。垂直にそそり立っています。左に出っ張った岩は「大黒岩」。この上に立っている登山家が見えました。

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「大黒岩」を山上から見下ろしました。すごい高度感ですね。かなりズームアップしていますので、ふもとの登山者用駐車場も写っています。岩の上に人が立っていますが、もちろん向こう側は手すりもなにもない垂直な絶壁。一般の登山者は真似をしないでください。

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さて、山頂駅に到着した時間は正午を回っていましたので、展望レストラン「ナチュール」で先に昼食を済ませました。食事中の眺めも絶景でした。正面に見える断崖の途中に「見晴台」という展望台が設置されています。鎖の手すりがありますので安全そうですね。数名が展望を楽しんでいます。

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食後は山上駅の周辺散策です。駅から会談を少し登ると「朝陽台広場」です。いろんな気象観測設備や神社の祠もあります。そして少し降りたところに先程の写真にあった「見晴台」に行けます。

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歩いて3分で断崖絶壁の途中に設置された「見晴台」です。正面に「大黒岩」が見え、ロープウェイがその間を行き交います。すごい高度感です。鎌ヶ岳をバックに記念撮影「ハイチーズ」!

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御在所岳山上公園から国見岳へ

散策を終え、いよいよ国見岳に向かいます。一旦国見峠まで降りて、そこから国見岳への登りです。歩行時間は往復で1時間半の予定です。「裏登山道」と書かれた標識を降りていきます。

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V字型にえぐられた花崗岩がこのコースの特徴です。表面には風化した花崗岩の砂が載っていますので滑らないように注意。

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下り始めて20分ほどで「国見峠」に到着。ここは、御在所岳、国見岳、裏登山道、上水晶谷の4方向に分岐しています。記念撮影して国見岳への上り道に入ります。

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10分ほどの登りで花崗岩の巨石が並ぶ開けた展望台に出ます。正面はロープウェイで登った御在所岳。「藤内壁」と呼ばれる絶壁の岩で覆われていますね。壮観です。

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ここには「のぞき岩」と呼ばれる巨石もありました。小休止ののち、国見岳への登りを再開します。

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数分登り登山道から少し外れたところに再び花崗岩の巨石、「石門」です。標識がありましたので通り過ぎることはありません。

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登山道唯一の鎖場を過ぎればすぐに国見岳の山頂(1,170m)です。途中で撮影タイムを十分にとったため峠からの登りは40分ほどかかりました。通常コースタイムは20分です。

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山頂に設置された展望プレートです。かすんでなければ伊吹山や琵琶湖まで望めるようです。なお、三角点は見当たりませんでした。

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山頂から北を眺めると手前がヤシオ尾根、そのむこうに釈迦ヶ岳(1,092m)がそびえています。

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東を眺めると中登山道のある尾根の中腹に並ぶ巨岩が見えます。そしてふもとは菰野町の街並み、そして遠くに四日市の工場群、さらに伊勢湾(かすんでいますが見えているはず)。国見岳の山頂からの展望を楽しんだあと、御在所岳の山上駅に戻りました。帰路は休憩無しで歩いて40分ほどでした。

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御在所岳側に戻ったところで、今登ってきた国見岳を眺めました。左手前のなだらかな山が国見岳、右側奥の山は釈迦ヶ岳です。

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御在所岳山頂へ

山上公園駅から一等三角点のある御在所岳山頂までは時間稼ぎのためリフトを利用しました。

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リフトを降りたところがそのまま頂上広場、一等三角点があります。

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実は一等三角点より西側にある別のピークが最高地点なんですよね。それは「望湖台」という展望台です。巨岩がゴロゴロ。標高は1,212mです。

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この日は強風のため岩の上に立つのが怖かった。恐る恐る岩の先端まで行って西側を眺めました。かすんでなければ琵琶湖が見えるはずなのですが残念ながら見えません。

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「望湖台」にて鎌ヶ岳をバックに記念撮影! しばらく頂上広場を散策し、再びリフトでロープウェイ山上駅に戻りました。

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4時30分の下山ロープウェイに乗る観光客や登山客は私達のみ。山上に残っているひとは誰もいませんでした。この日は快晴でしたが風が強く、はやばやと登りの便が運休となったためです。紅葉シーズンが始まったのでかなり混雑すると覚悟していたのですが拍子抜けでした。その分、静かな山を楽しむことができましたが。

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当初の計画では国見岳に登ったあと、国見峠から御在所岳に直接登ろうとしてルートを探したのですが明瞭な踏跡もなく、また道標も立っていなかったためあきらめました。現在は廃道になっているのでしょうか。


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