2021年初登り「三岳山と三岳城址」

2021年1月3日 撮影
MITAKEYAMA and Ruin of MITAKE CASTLE
Hamamatsu JAPAN - January 3, 2021
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三岳山(みたけやま)は標高467m、浜松市引佐町に位置する。山頂に国指定遺跡「三岳城址」がある。
三岳城(みたけじょう)は、南北朝時代、井伊道政によって三岳山頂上に築かれた山城。南朝方の宗良親王を迎えた。


行程 - Itinerary

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日程 2021年1月3日
登頂メンバー Zaucat, Yoshicat
 10:55 三岳神社駐車場(登山口)
 11:00 登山開始
 11:16 稜線
 11:23 三岳山山頂
 12:09 兎荷山へ向かう
 12:35 三岳山山頂
 12:52 ニの城
 13:15 三岳神社駐車場 着
 13:45 井伊谷宮

「三岳山と三岳城址」写真集


<三岳山とは>

浜松市引佐町の「井伊谷宮」(いいのやぐう)から撮影した三岳山です。3つの峰が並び、まさに「山」の字のようですね。これが三岳山と呼ばれる所以であることが容易にわかります

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三岳山の登山口に向かう途中に撮影。もっとも高い中央のピークが三岳山。左のピークは兎荷山(とつかやま)、右のピークは「三岳城二の城」が築かれた小ピークです。

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一方、こちらは東側(都田町)から眺めた三岳山です。3つの峰は見えません。三岳山という呼称はふもとの引佐町で発祥した呼び名であることがわかります。

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<三岳山 登山口>

三岳山に登山する場合、最寄りの登山口は三岳神社の駐車場です。引佐の市街地から駐車場へ舗装された林道を車で進みます。公共交通機関はありません。(写真の山は、右が三岳山、左が兎荷山)

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走ること10分で三岳神社の駐車場です。

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三岳神社はお正月の装い。初詣の参拝者がちらほら見えました。

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神社の前を左に進むと登山口、ここから山道です。

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登山口には三岳山と三岳城を説明するボードが立てられています。ここから三岳城跡まで20分の登りです。

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<三岳山に登る>

さぁ、登山開始。登山といっても山頂までの標高差は少ないしハイキング気分で登れます。最初はなだらか。が、、、

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すぐに急勾配になります。

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稜線に出るまでずっと急勾配の登りが続きます。

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ずっと単調な登り。。。

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<稜線>

稜線に到着。登山口を出発して20分ほどです。左に進めば三岳山山頂(三岳城址)、右に進めば「ニの城址」です。「ニの城址」には時間的余裕があれば帰りに足を伸ばしてみることにします。

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三岳城跡を説明する看板がありました。

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山頂へ向かいます。

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<三岳山 山頂>

少し開けてきました。山頂かな?

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山頂でした。

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広場になっていて、ここは三岳城の本丸(一の城)があった場所です。

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また展望も開け、はるか遠州灘(太平洋)が見渡せます。浜松市中心街のアクトタワーも見えています。

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右を見れば井伊家の本拠地「井伊谷(いいのや)」を見下ろせます。そのうしろは浜名湖です。

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ここで、この景色の中で繰り広げられた歴史話を少し。三岳城および井伊家ついて少しご紹介します。

およそ700年前の南北朝時代、西暦1338年のこと、後醍醐天皇の第4皇子、宗良親王を中心とする南軍の船は陸奥国へ向かう途中に難破して遠州灘に漂着します。

井伊家はこれを保護し井伊谷(いいのや)に迎えます。南朝方の拠点として三岳城および井伊谷城を築城しますが、1340年には北朝・足利尊氏勢の大軍に攻められて落城し、宗良親王は信濃の国に逃れます。

2度目の築城は戦国時代。斯波氏と今川氏の争いのなかで井伊氏は斯波氏に付き、今川氏と戦いました。1514年、今川側の朝比奈泰以の猛攻によって落城しましたが、奥山城へ逃れたのは、大河ドラマ「おんな城主直虎」の主人公、井伊直虎の曾祖父、井伊直平でした。


現代に戻ります(笑)。東側の眺め。新東名高速の浜松サービスエリアが見下ろせますが、その手前に2ヶ月ほど前に登った立須峰が見えています。

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ズームアップしました。岩峰が「立須峰」、登山者の姿が2名見えます。気をつけて下山してくださいね!

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さて、山頂でお決まりの記念撮影! ハイチーズ! この日は外気温が摂氏4度でした。ハードシェルの下にインサレーションを2枚重ねで何とかしのぎました。

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今回の山行は新しい登山靴の2度めの試し履きでした。この靴、なかなか具合がいい。抜群のフィット感、足との一体感です。

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<兎荷山へ向かう>

ずっと曇っていましたが、日が差してきました。さぁ、次のピークハンティングへ。兎荷山(とつかやま)へ向かいます。ふもとから眺めると三岳山の左に見えていたピークです。ここから10分ほどの道のり。

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いきなり急な下り勾配。落ち葉が載っているので滑らないように注意。滑りに強い La Sportivaといえども落ち葉には無力。

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下から見上げました。凹凸のない急な下り坂なので、まさに滑り台。シリセードしたほうが速いか(汗)。

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兎荷山の山頂に到着、樹林の中で眺望はまったくありませんでした。

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山頂を示すものは三角点?と、黄色いラベルのみでした。

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三岳山に戻ります。兎荷山と三岳山をむすぶルートの目印は、一定間隔で立っていたこの標識。

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<再び三岳山山頂>

太陽の向きが変わり、逆光の度合いが減ったため遠景がよく見えるようになりました。ズーム写真をいくつか。

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1号風力発電機、新東名浜松サービスエリア、立須峰。

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浜松の中心街。

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手前から、井伊谷、細江、浜名湖、遠州灘。橋は舘山寺温泉と寸座半島をつなぐ東名高速道路。

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<三岳城 ニの城へ>

三岳山から下山して「三岳城 二の城(二の丸)址」へ向かいます。三岳山の東側に連なる尾根上の小高い場所にあります。

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少し平らになった所ですが、なにも城の痕跡は見つけられませんでした(涙)。しかたなく、下山します。

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<三岳神社 駐車場に帰着>

無事、三岳神社駐車場まで下山しました。おつかれ山。怪我なく行動できたことを神社に報告。ところで三岳神社があるエリアは「三岳城 三の城(出丸)」があった場所です。城を襲ってくる敵をいち早く迎え撃ちました。

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以前から気になっていた三嶽神社に直登する参道を上から眺めてみました。車で参拝する場合はここを歩きません。徒歩で三岳神社を参拝する場合のみこの参道を登ります。荒々しい石段の両側には大きな杉の木がそびえていまるのを発見。巨木でした!

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<井伊谷宮>

帰宅の途中、宗良親王ゆかりの井伊谷宮に立ち寄りました。少し遅い初詣です。この井伊谷宮はご祭神が宗良親王です。また神社の裏手には宗良親王の公式陵墓(宮内庁が管理)があります。

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本殿の右手には宗良親王にゆかりの品を展示する記念館(兼休憩所)が完成していましたので見学しました。また、この休憩所の呼称を公募していましたので一票を投じてきました。

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休憩所の内部の様子。階段を上がると三岳山を眺める展望台になっています。

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