「冬季の上高地トレッキング」

2018年2月10日 撮影
Kamikochi Trekking in Winter - February 10, 2018
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上高地(かみこうち)は標高1,500m、周囲を北アルプスの山々に囲まれた梓川沿いの谷間。冬季は一般交通機関が止まり入山観光はできない。


上高地はアルピニストのみならず憧れの地。通常、登山あるいは観光で訪れるのは春夏秋です。冬季は雪に閉ざされ一般交通機関もストップしますので入山できません。しかしガイド付き冬季上高地トレッキングツアーに参加すれば健康な人であればだれでも冬の上高地を体験できるのです。今回、ガイド付き日帰りツアーに参加しましたので、体験記を写真とともにご紹介します。(Hidekunレポートです)

ツアーの集合場所は森藏高原にある「乗鞍観光センター」です。松本からは新島々まで松本電鉄で。

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新島々からバスに乗り継ぎ、1時間足らずでツアー集合地点の「乗鞍観光センター」に到着です。一面の銀世界。ここからだと常念岳などの北アルプスの山々はまだ遠い。

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ガイドさんやツアー仲間とともに釜トンネル入り口までシャトルバスで送ってもらい、朝9時、いよいよトレッキング開始です。

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とはいえ、最初はトンネル内の歩行です。冬季は車両通行止めですので車道の真ん中を堂々と歩きます。2005年に完成したこの「釜トンネル」は3代目、立派なトンネルになって上高地へのアクセスは飛躍的に便利になりました。2代目までは交互通行で信号があり最悪30分くらい待たされました。さらにトンネル内は狭く急勾配(16.5パーセント!)の急カーブ、とても怖いトンネルでした。(Zaucats記:かつて、一度運転して走ったことがあります。冷や汗モノでしたよ。)

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131,0mの釜トンネルを抜け、引き続き、2014年に完成した新しい「上高地トンネル」を歩きます。全長588mです。釜トンネル完成後も上流側の国道はたいへん狭く、これを解消するために建造されたトンネルです。

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いよいよトレッキングのスタート、ガイドさんに従って雪上歩行を開始です。まだ路面は硬いのでスノーシュー(背中に背負っている大きなカンジキ)は履いていません。

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大正池が見えてきました。3年前の8月に来たときとはまるで別世界です。「大正池 から河童橋 ウォーキングレポート」はこちら

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ほどなく「大正池ホテル」です。冬季は閉鎖され営業していません。ここからいよいよ本格的な雪上トレッキングです。釜トンネル入り口からここまで約1時間の歩行です。

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少し歩いて北方角を眺めました。右奥の大きな山は焼岳。以前に登った懐かしい山です。「焼岳登頂レポート」はこちら

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梓川を上流に向かって眺めたものです。

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正面に明神岳、その左に岳沢が見えています。あいにくの天候ですので山頂部が見えていません。晴れていれば前穂高岳や西穂高岳が見えるのですが。冬季は仕方ないですね。

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梓川の左岸を河童橋に向かって進みます。

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木立の中に河童橋周辺のロッジ群、岳沢が大きく見えてきました。稜線もわずかに見えています。

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河童橋に到着です。大正池からここまでの所要時間は90分でした。

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ミニ雪だるまと。

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河童橋の上で記念撮影です、ハイチーズ!

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帰路は右岸を下り、途中ウェストン碑に立ち寄ったのち、橋を渡って左岸に戻り、上高地帝国ホテルの脇を抜けて釜トンネルに戻りました。冬の上高地といえば閉ざされた世界、と思うかもしれませんが、今回のツアーは、装備さえしっかり準備してあれば体力や年令に関係なくだれでも参加できます。寒いのが苦手な人は無理ですけどね。

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