「上高地・岳沢 紅葉めぐり」その4

<岳沢からの眺望、下山>
2019年10月9-10日 撮影
Hodaka Mountains View from Kamikochi
in Japan Northern Alps - October 9,10, 2019
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【上高地】(かみこうち)、長野県、中部山岳国立公園にある景勝地。国の文化財に指定され入山期間は制限されている。槍穂高登山のベース。
【岳沢】(だけさわ)、前穂高岳から奥穂高岳への登山ルートとなっている。河童橋から正面に眺めることができ、上高地定番の構図となっている。


行程

主な目的地 上高地、岳沢小屋
日程 2019年10月9日-10日
メンバー Zaucat, Yoshicat

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山行記 二日目

<岳沢小屋にて>

上高地の第二日目、続きです。岳沢小屋の周辺を散策し膨大な写真を撮影しました! その後、下山です。

岳沢小屋は定員60名の小さな山小屋です。上高地から前穂高岳を目指す登山者のベースです。以前は岳沢ヒュッテ(筆者は以前に宿泊したことがあります)という大きな山小屋でしたが、2006年雪崩による倒壊で閉鎖となりました。その後2009年に槍ヶ岳観光により再建、岳沢小屋として新たにスタートしたのです。

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小屋の背面はすばらしい紅葉、今がピークです。左の岩は天狗の頭。真上はジャンダルムのあたりですが見えません。小屋の建物は、上の段が宿泊棟、下の段が食堂と売店、さらにこの下にはトイレなどの棟があります。

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小屋の前にはウッドデッキの展望テラスが設置され、リクライニングチェアなどが置かれています。

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展望テラスで休憩する登山客。あれれ? 日本人は一人もいません。ここ、岳沢は海外のトレッカーに大人気だそうで、日本人は少数派なのだそうです。この光景はまるで海外のリゾート地。

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小屋の食堂でカレーライスカパナポリタンスパゲッティのランチを、と思っていたのですが、すべてのメニューが休止中、手持ちの行動食でテラスでランチ!

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食事中に「バタバタバタ」と大きな音が近づいてきました。荷揚げのヘリコプターです。聞く所によると2週間ぶりとか。これで食堂のランチ提供が休止していた理由がわかりました。食材が底をついていたのですね。

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リヤカーで荷物を運ぶ小屋のスタッフの皆さん。この作業はけっこう重労働なのだ荘です。ところで、今年は物資輸送を担う運送会社のヘリコプターが事故や悪天候、機体トラブルなどで飛べなくなり、今年の7月は荷揚げが途絶えましたことがニュースになりました。豊富な物資があることが前提の現代山小屋、登山者である我々も考えさせられる問題ですね。

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昼食と休憩を終え、さぁ、小屋の周辺で撮影タイムです。

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<岳沢小屋からの景観>

小屋からの眺めをパノラマ撮影しました。全体が紅葉、黄葉に染まっています。左に前穂高沢、中央が前穂高、右に明神。それぞれ頂上は見えていませんが。

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天狗の頭をアップで。頭の右鞍部は「天狗のコル」。岳沢小屋からコルまで登攀ルートがありますが、熟達者向けのエスケープルートです。頭の左鞍部は「間天のコル」。手前に広がる広大な空間は「天狗原」です。9月までは素晴らしいお花畑を見ることができるそうです。

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前穂高沢の上部をズーム。沢の最上部、左右に尖った峰が見えますがローカルピークです。沢の下部に縦縞模様の岸壁が見えますが「柱状節理」です。地層がほぼ垂直になっていて、岩が垂直に剥がれていっています。

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柱状節理をもっとよく見るため、沢のガレ場に出て撮影しました。この季節の数少ない雪渓です。

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雪渓をズームしました。柱状節理もはっきり見て取れますね。

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次に、小屋から岳沢を挟んで対岸側、前穂高岳と明神岳の尾根を眺めました。こちらも紅葉が満開。中央に深く切れ落ちた沢が見えますね。おそらく前穂と明神の間に伸びる「奥明神沢」でしょう。

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「奥明神沢」をズームで。左右のピークはおそらく前穂高岳と明神岳。この沢は下部で岳沢に合流します。沢の入り口は岳沢小屋付近です。実はこの沢を以前登ったことがあります。上部には雪渓がありました。なおこの沢登りは登山ルートになっていませんので登られる方はご自身の責任で。

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(1977年8月撮影の参考写真)この沢を登ったときの上部の写真です。大きな雪渓があります。

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<下山>

岳沢小屋でゆっくりしすぎたせいか、下山開始が遅くなってしまいました。小屋を出発したのは14時20分です。上高地バスターミナルの沢渡行き最終バスは17時05分発です。いそがなくちゃ。小屋から河童橋までコースタイムは1時間55分となっていますが、まぁ無理でしょう(汗)。

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岳沢のガレ場ともこれでお別れ。紅葉はホントにきれいでした。

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途中ほとんど休憩なしでイッキに歩き通しました。ほぼコースタイムで登山口に到着しましたが16時を回ってしまいました。岳沢の登山ルートは深い木立の中で、登りは暑くなくていいのですが、午後の遅い時間になるとかなり薄暗くなっていました。もう少し早目に下山すべきでした。反省(汗)。

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もう少しで河童橋。

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岳沢湿原から眺めた六百山。

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着いたー! ホテル白樺荘。後ろは霞沢岳。ホテルに預けてあった荷物を受け取り、バスターミナルにダッシュ。最終便に間に合いました!

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夕日の当たる穂高の峰々をバスの窓からながめながら上高地に別れを告げます。

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