「下桂御霊神社」

2016年9月10日 撮影
SHIMOKATSURA-GORYO SHRINE, Kyoto - September 10, 2016
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下桂御霊神社(しもかつら ごりょうじんじゃ)、祭神は平安初期の能書家・橘逸勢(たちばなのはやなり)。唐に留学し帰国後、伴之氏謀反(承和の変)に加わった疑いで追放、その途にて死亡。その後、都で災いが起こったため、876年、その霊を祀る本神社が創建された。
 ・京都市西京区桂久方町47-1
 ・TEL 075_241_2454
 ・市バス「桂橋西詰」下車徒歩5分
 ・阪急電車「桂駅」下車東へ徒歩20分
 ・駐車場あり

京都には平安時代に冤罪を被り不遇の死を遂げた貴人を祀る神社が多くあります。崇道天皇を祀った御霊神社、菅原道真を祀った北野天満宮など。ここ、下桂御霊神社もそのひとつ、橘逸勢を祀っています。(写真は東の鳥居)

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こちらは南の鳥居です。掲げられた額は後水尾天皇の勅額です(複製した三代目)。参道の奥に見えるのは舞楽殿(拝殿)。

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桂離宮の北側に隣接しており、桂離宮を造営した桂宮家(八条宮家)とゆかりの神社、産沙神です。また旧下桂村の産土神でもあります。

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舞楽殿です。

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そしてこちらが本殿です。

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能舞台。近所の小学生の習字作品などが展示されていました。ここに祀られている橘逸勢公は嵯峨天皇、空海と並ぶ日本三筆のひとり。これにちなんでのことでしょう。

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なお橘逸勢公は伊豆に流される途中に遠江国の板築駅(ほうづきえき)で病死したとありますが、その場所は静岡県浜松市北区三ヶ日町日比沢。埋葬されたところには現在、橘逸勢神社があり、娘の妙仲尼とともに祀られています。

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収蔵庫の横からちょこっと顔を出したねこさん。耳カットされていましたのでこの付近の地域猫さんですね。

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境内にはムクロジの古木があります。京都市西京区「区民の誇りの木」に指定されています。目通り330cm。幹の真ん中に穴が貫通しています。裏に回ると芯が空洞でしたが、しっかり育っています。ただ台風で倒れないか心配ですね。

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